TypeScript
型チェック
デフォルトでは、パフォーマンス上の理由から、Nuxtはnuxi dev
またはnuxi build
を実行するときに型をチェックしません。
ビルド時または開発時に型チェックを有効にするには、vue-tsc
とtypescript
を開発依存関係としてインストールします。
npm install --save-dev vue-tsc typescript
次に、nuxi typecheck
コマンドを実行して型をチェックします。
npx nuxi typecheck
ビルド時に型チェックを有効にするには、nuxt.config
ファイルのtypescript.typeCheck
オプションを使用することもできます。
export default defineNuxtConfig({
typescript: {
typeCheck: true
}
})
自動生成される型
nuxi dev
またはnuxi build
を実行すると、NuxtはIDEの型サポート(および型チェック)のために次のファイルを生成します。
.nuxt/nuxt.d.ts
このファイルには、使用しているモジュールの型と、Nuxtに必要な主要な型が含まれています。IDEはこれらの型を自動的に認識する必要があります。
ファイル内のいくつかの参照は、buildDir
(.nuxt
)内にのみ生成されるファイルへの参照であるため、完全な型情報を取得するには、nuxi dev
またはnuxi build
を実行する必要があります。
.nuxt/tsconfig.json
このファイルには、プロジェクトに推奨される基本的なTypeScript設定が含まれています。これには、Nuxtまたは使用しているモジュールによって挿入された解決済みのエイリアスが含まれているため、~/file
や#build/file
のようなエイリアスの完全な型サポートとパスの自動補完を取得できます。
この設定を拡張する方法の詳細についてはこちらをご覧ください.
./.nuxt/tsconfig.json
から拡張されたすべてのオプションは、tsconfig.json
で定義されたオプションによって上書きされることに注意してください。"compilerOptions.paths"
などのオプションを独自の設定で上書きすると、TypeScriptは./.nuxt/tsconfig.json
からのモジュール解決を考慮しなくなります。これにより、#imports
などのモジュール解決が認識されなくなる可能性があります。./.nuxt/tsconfig.json
で提供されるオプションをさらに拡張する必要がある場合は、nuxt.config
内でalias
プロパティを使用できます。nuxi
はそれらを検出し、それに応じて./.nuxt/tsconfig.json
を拡張します。厳密なチェック
TypeScriptには、プログラムの安全性と分析を高めるための特定のチェックが付属しています。
Nuxtでは、型安全性を高めるために、厳密なチェックがデフォルトで有効になっています。
現在、コードベースをTypeScriptに変換している場合は、nuxt.config
でstrict
をfalse
に設定して、一時的に厳密なチェックを無効にすることができます。
export default defineNuxtConfig({
typescript: {
strict: false
}
})